お知らせ

ホームページ形式での更新は中止し、不定期にブログ形式で更新していきます。
今までのホームページは、計算ファイルのダウンロード先として利用していきますが、掲載内容等は変更します。

よろしくお願いします。

仮設防護柵の検討(連続コンクリート基礎の追加)


ご無沙汰しております。

やっと年度末も乗り越えて、ホッとしていた矢先にまた大きな地震が来ました。
今度は九州の熊本・大分です。
色々な情報が飛び交っていますが、今は皆様の無事を祈るばかりです。

4/18(月)現在、まだ災害の状況が把握できていないでしょうが、早くも仮設防護柵関連の問い合わせを色々と頂いております。
祈ってばかりでは何の解決にもなりませんので、何か力になれることが・・・と思い、仮設防護柵のコンクリート連続基礎検討バージョンを急いで作成しました。ただし、このファイルが一人歩きしても問題がありますので、また制限をかけております。
仮設防護柵の検討2016_04_14
制限ばかりかけていても意味が無いので、東日本大震災でかなり役に立った、覆工板を用いた崩土の衝撃力に対応した仮設防護柵の検討ファイルを、フリーで配布いたします。

上記関連のファイルのダウンロードは、「斜面設計屋の独り言 Ver.2(リニューアルホームページ)」の「臨時ページ」にて公開しております。

仮設防護柵関連臨時ページ


余震が続く中大変でしょうが、身の安全を確保しつつ、復興に向けて頑張ってください。
昔いた会社の安全朝礼で良く復唱していました。
「焦らず、慌てず、よく考えてから行動する。」
ホントこれにつきます。

では。




余談ですが、仮設防護柵のことで色々と相談を受けますので、ここメモ書きを書いておきます。

1.杭として検討する場合の特徴
 ・根入れ長は親杭の規格と地盤条件で決まります。
 ・強度の大きな鋼材を用いるほど根入長は深くなります。
  「H250×250で根入が3.0mになるなら、強度のあるH300×300にしたらどうか?」とか聞かれます。
  杭の強度が上がるので、もっと深くなります。
  基準に準拠する以上はどうしようもありません。
 ・地上部の作用荷重と根入部の検討は全く別物です。
  「根入が深くなるなら、もりど高を低くしたらどうか?」とか聞かれます。
  根入長と地上部の作用荷重は全く関係ありません。
  地上部の作用荷重は、杭の曲げやせん断を検討するだけです。
 ・施工は大口径ボーリングマシンやオーガ削孔が一般的です。
  鋼材のまわりの充填を砂等にしておけば、撤去(引抜き)が比較的容易です。
  また、コンクリートの硬化時間を考えなくていいです。
  コンクリートやモルタル充填でも構いませんが撤去が困難です。

2.コンクリート連続基礎として検討する場合の特徴
 ・支持地盤の受働土圧で検討を行います。
  よって、地盤定数がかなり重要です。
  一般的な擁壁のように、せん断抵抗角φだけで検討すると相当深かったり厚い基礎となります。
 ・杭の時とは異なり、鋼材の規格と基礎の深さは無関係です。
  ただし、基礎の深さまで鋼材を入れるのが一般的です。
 ・施工はバックホーによる床掘が一般的です。
  特殊な施工機械は不要ですので、施工性が良いです。
  コンクリート基礎ですので、硬化時間が必要です。
  撤去はほぼ不可能ですので、鋼材を切断して残置するのが一般的です。

現在では、様々な仮設防護柵の既製品が存在するようです。
設置や撤去が容易な製品も考案されています。
代表的なのが、L形で地面の上に設置するものですね。

こんなことを書くのも何ですが、仮設防護柵に計算根拠を付けるとなると、どうしても基礎が深かったり大きかったりします。
昔は、各自治体で経験的に使われている標準的な形状があったんですけどね・・・
いつ頃からか「計算根拠」を付けないといけなくなってきています。
その計算根拠も、定められた手法がないという現実。
仮設ということでできる限り経済的にしたいのですが、計算してしまうとどうしても不経済な規格となってしまします。
今も昔も条件や目的は変わらないのに、厳しい世の中ですね。

余談でした。
スポンサーサイト

トラックバック

コメント

コメントを残す

Secret


プロフィール

Author:斜面設計屋
土木設計をしていますが、ほとんどが斜面対策設計です。
地すべり、崩壊、災害、落石、岩盤崩壊等々・・・
仕事をしていて思ったのですが、実務の参考になる書籍やサイトが無い!
ですので、私が体験談を書いてみることにしました。
私が書く事が正しいとは限りませんので、皆さんの自己判断で参考にいしてみてください。

現在は「アライズ設計事務所」という個人の設計事務所をやっておりますので、疑問点等がありましたら、遠慮無く相談ください。

検索フォーム

お問い合わせ

お問い合わせはこちらからお願いします。
その際は、メールアドレスや電話番号等の連絡先をお忘れなく。
連絡が入り次第こちらの連絡先を案内しますので、詳細な問い合わせはその連絡先よりお願いします
では、お気軽にどうぞ。


名前:
メール:
件名:
本文:

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

アクセスカウンター