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ホームページ形式での更新は中止し、不定期にブログ形式で更新していきます。
今までのホームページは、計算ファイルのダウンロード先として利用していきますが、掲載内容等は変更します。

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鉄筋挿入工とロックボルト工の違いは?


ご無沙汰しております。
年度末のバタバタで、更新していませんでした。

今回は、最近よく質問がある以下のものについて、私なりの回答を載せておきます。
確認ですが、“個人的な解釈”ですので、正しいとは限りません
数ある解釈のうちの一つとお考えください。

以下の名称について「何が違うんですか?」と、最近よく質問を頂きます。
・ロックボルト工
・切土補強土工
・地山補強土工
・鉄筋挿入工

鉄筋挿入工
上記4つですが、一般的な鉄筋を挿入して作成するものは、同一であると考えています。
一番よく言う呼び名が“ロックボルト”です。単に“ボルト”とも呼びます。
これが一番語呂合わせがよく呼びやすいです。

では、簡単に各名称の説明を。

1.ロックボルト工
昔、落石対策として石(ロック)を固定していたのがロックボルト工です。
今でも、「道路土工 斜面安定工指針」や「落石対策便覧」には、この記述があります。
石の固定用でありすべり対策ではないため、根本的に計算方法が異なりますが、引抜き力に対する計算方法は同様です。

2.切土補強土工
日本道路公団(現NEXCO)が、切土法面の補強に用いるようになったときの名称です。
「切土補強土工法設計・施工要領」という文献が、現在も最も詳しく説明されています。
「道路土工 切土工・斜面安定工指針」においても、引用や参考文献として記載あります。

3.地山補強土工
「道路土工 切土工・斜面安定工指針」においては、斜面崩壊対策等で用いる場合の工法を、この名称で記載しています。
(落石対策の場合は前述のとおり「ロックボルト工」と記載されています。)
地盤工学会が出版している、「地山補強土工法設計・施工マニュアル」においてもこの名称です。

4.鉄筋挿入工
国土交通省の積算基準や設計要領には、この名称で記載あります。
よって、国土交通省の発注業務においては、この名称を使うことがほとんどです。

以上より、色々と呼び方が変わっているのですが、基本構造は同じです。
また、すべりに対して検討を行う場合は、全く同じ計算方法です。
ただし、“極限周面摩擦抵抗の推定値”は、基準書によっては若干変えてるところもあります。

一般的に、挿入する補強材としては、鉄筋やネジ節異形棒鋼の「D19~D25(SD345)」を用います。
市場に出回っているのも「D19~D25(SD345)」がほとんどです。
それ以外の規格は、製品指定になることが多いため、避けた方が無難です(採用するための根拠が必要)。
温泉地などでは腐食が懸念されますから、カーボンファイバー製の補強材を用いたりもします。
補強材の種類としては、以下のようなものが現在紹介されています。

・鉄筋(ネジ切り加工が必要場合は計算断面積に注意)
・ネジ節異形棒鋼
・自穿孔ボルト
・PC鋼棒
・PC鋼より線
・カーボンファイバー
等々

積算や入手の難易度を考慮すると、市場単価や建設物価に記載ある構造と製品を用いるのが無難です。
製品指定になると、見積を取る必要がありますし、アンカー工の様な“部材の比較”なんて発生してしまいそうですから・・・

細かな計算手法については、NEXCOの「切土補強土工法設計・施工要領」を熟読してみてください。
機会がありましたら、過去のものまでさかのぼって読むと面白いです。
「昔はこんな計算方法もあったんだな。」なんて感じると思います。

以上、個人的な解釈でした。
ではまたです。
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プロフィール

斜面設計屋

Author:斜面設計屋
土木設計をしていますが、ほとんどが斜面対策設計です。
地すべり、崩壊、災害、落石、岩盤崩壊等々・・・
仕事をしていて思ったのですが、実務の参考になる書籍やサイトが無い!
ですので、私が体験談を書いてみることにしました。
私が書く事が正しいとは限りませんので、皆さんの自己判断で参考にいしてみてください。

現在は「アライズ設計事務所」という個人の設計事務所をやっておりますので、疑問点等がありましたら、遠慮無く相談ください。

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